どうして今地方なのか?

近年、働き方は時代とともに大きく変化しています。特にコロナの感染拡大に伴い、暮らし方の選択肢は広がり、地方移住を検討する人も増えています。実際、2021年10月にNPO法人ふるさと回帰支援センターが発表した推計によると、首都圏で地方移住を希望する人は309万人にのぼるとされています。

そして今、薬剤師にとって、地方移住は多くのメリットがある働き方といえます。
最近、大幅な円安によるインフレにより、生活が苦しいと感じている人もいるのではないでしょうか?コンビニのおにぎりでさえ、値上げが進んでいますよね。
さらに、都心部の住宅価格は高騰が続いていて、東京の新築マンションは平均価格1億円を突破し、中古物件や賃貸の家賃も上昇しています。東京23区のシングル向け物件の家賃相場は2024年3月に10万円を超え、ファミリー向け物件の家賃も1年間で約3.2万円増加しています。

画像引用:LIFULL HOME’S「【2024年3月最新】東京23区の賃料上昇がすごい……! ファミリー物件1年で3.2万円上昇」

インフレの影響は診療報酬にも及び、急激なインフレ率の上昇により、2024年度の診療報酬は実質的にマイナス改定となりました。これに加え、薬価の引き下げも重なり、薬局経営の先行きには一層の不安が広がっています。

こういった、将来的な不安を抱える薬剤師にこそ、地方移住はおすすめの選択肢です。思い切って地方に移り住むことで、年収アップやQOLの向上が期待できます。こちらでは「移住薬剤師」の魅力をご紹介します。

地方の薬剤師待遇は都市部よりも好条件

薬剤師の待遇は、都市部よりも地方のほうが良いことが多いです。薬剤師数と薬局数のデータを見ると、特に地方で人手不足が深刻なことが分かります。そのため、薬剤師人材を確保するために、高年収・好待遇で採用されるケースが多いのです。
対して都市部では、2006年以降に薬学部の新設が相次ぎ、定員が増えたこともあり、供給過剰になると言われています。競争が激しくなることにより、勤務条件を上げる必要がないため、都市部の年収の伸びしろはあまり期待できなさそうです。

生活費がグッとお得に

地方移住の大きなメリットは、生活コストの削減です。食費や家賃などの生活費が都市部よりもかなり抑えられます。さらに地方では、住宅補助がある会社が多い上に、移住の場合は引っ越し費用を負担してくれる会社もあります。

自然や趣味を楽しむ暮らし

アウトドア系の趣味をもつ人なら、豊かな自然の中で思い切り楽しむことができます。ゴルフ、山登り、釣り、サーフィンなど、自然を満喫できるアクティビティがたくさんあります。仕事の合間にリフレッシュできるのも、地方ならではの魅力です。

将来への安心感も

薬剤師さんの中には「将来の収入が心配」と思う方もいるかもしれません。しかし、地方なら収入はアップし、生活費が抑えられる分、貯金や資産形成がしやすくなります。将来的な経済的自由(FIRE)を目指す人にとっても、移住をして着実にお金を貯めるほうが効率的といえるでしょう。
薬剤師業界は、収入の上限が比較的固定されているため、特に20代〜30代の薬剤師の中には「思っていたより稼げない」「奨学金の返済で生活が苦しい」と感じる人も多いです。そういった方も、地方に移住し高待遇で働くことによって、より充実した生活を送ることができるのではないでしょうか?

チャレンジしやすい選択肢

薬剤師なら地方での経験を積んでから、都市部に戻ることも可能です。薬剤師の資格があれば、どこでも働ける点は大きな強みです。まずは一度、地方での暮らしを体験してみるのもいいかもしれません。

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