【和歌山県】空き家改修や移住支援金が充実!薬剤師の地方移住&転職

「年々深刻化する物価高の一方で、なかなか上がらない給料に生活の窮屈さを感じていませんか?」――そんな悩みを抱える東京などの都市圏の皆さん、そして「今の生活圏から離れすぎずに、もっと経済的にゆとりある暮らしに変えたい」とお考えの大阪など関西圏の薬剤師の皆さん、和歌山県への地方移住と転職を検討してみませんか?

和歌山県は、大阪中心部から約1時間でアクセスできる抜群の利便性を持ちながら、海や山の豊かな自然に囲まれた暮らしが叶う地域です。さらに関西圏の中でも薬剤師が不足しているエリアが多く、高年収・好待遇の求人が豊富に揃っています。

手厚い支援金や補助金制度も充実しているため、大阪から和歌山移住を希望する方をはじめ、全国から移住先として大人気のエリアとなっています。本記事では、和歌山県の魅力から求人事情、生活コストの変化まで徹底解説します!

和歌山県ってどんなところ、魅力

熊野古道

熊野古道

和歌山県は、県土の約77%を豊かな森林が占めることから、古くは木の国(紀伊国)と呼ばれてきました。南北に長い地形をしており、温暖な気候を利用したみかんや梅などの農業、黒潮がもたらす豊かな水産業が盛んです。

歴史的には、かつて多くの参詣者が険しい熊野古道を列をなして歩く姿が蟻の行列に例えられた「蟻の熊野詣」という言葉があります。この熊野信仰の大きな特徴は、当時の社会で排除されがちだった貴賤(身分の上下)、男女、病者を問わず、「来る者は拒まず」という寛容な姿勢で全員を受け入れたことです。この歴史的背景があるからこそ、地元の人々には外から来る旅人や移住者をおんぼら(のんびり、大らか)と温かく迎え入れるオープンな精神性が今も根付いています。また、「ザ行」と「ダ行」が入れ替わる独特でチャーミングな和歌山弁など、人々も優しくユーモラスな雰囲気が魅力です。

和歌山県は大きく3つのエリアに分類され、それぞれ異なる暮らしの魅力があります。

紀北エリア

高野山の紅葉

高野山の紅葉

県庁所在地である和歌山市を中心に、海南市、岩出市、紀の川市、橋本市などを指す紀北エリアは、3つのエリアの中で最も人口が多く、県の中枢を担う病院や図書館などの生活・文化施設が集積しています。大阪(阪神地区)へのアクセスが非常に良い点が大きなメリットで、都会の利便性を享受しながらもほどよく田舎の自然を感じられる「都会と田舎の良いとこ取り」の暮らしができるのが特徴です。

紀中エリア

南部梅林(日高群)

南部梅林(日高群)

有田市や御坊市、有田郡、日高郡などを中心とした紀中エリアは、全国的に知られる和歌山の特産品である「みかん」や「梅干し」の中心的な生産地であり、果樹栽培をはじめとした農業が非常に盛んな地域です。美しい海や山などの豊かな自然に囲まれており、都会の喧騒から離れて農業をしてみたり、のんびりとしたスローライフをマイペースに送りたい人にぴったりの特徴を持っています。

紀南エリア

田辺市や新宮市、白浜町、串本町などを中心とする紀南エリアは、本州最南端の潮岬や美しい白良浜、名湯として知られる白浜温泉、そして世界遺産である「熊野古道」や熊野三山など、全国的にも高名な観光名所が数多く点在する地域です。黒潮の影響を受けた年間を通じて温暖な気候に恵まれており、雄大な海や山に囲まれた環境の中で、ダイナミックな大自然を満喫する本格的な田舎暮らしやリゾートライフが楽しめる点が大きな魅力です。 

有名な食べ物3選

移住後の楽しみといえば、なんといっても地元の美味しいグルメです。和歌山県を代表する絶品料理を3つご紹介します。

めはり寿司

めはり寿司

和歌山県の推薦優良土産品でもある熊野地方の郷土料理「めはり寿司」は、仕事の合間に食べる弁当として考案された、塩漬けの高菜でご飯を巻いたおにぎりです。「大口を開けて食べる」「目を見張るほど美味しい」などの由来を持ち、かつては子どもの頭ほどの大きさでしたが、現在は白米や酢飯に鰹節を仕込むなど多彩なアレンジで親しまれています。

和歌山ラーメン

地元で中華そばと親しまれる和歌山ラーメンは、あっさりした醤油系と濃厚な豚骨醤油系、近年増えているアレンジ系に大別されるご当地ラーメンです。ストレート麺にチャーシューなどが載るのが特徴で、ラーメンを待つ間にサイドメニューの早寿司やゆで卵を食べる独特の食文化とともに愛されています。

クエ鍋

クエ鍋

和歌山の冬の味覚「クエ鍋」の主役であるクエは、漁獲量が少なく幻の魚と呼ばれる大型の高級魚です。上品な脂がのった白身やゼラチン質たっぷりの皮、アラまで余すことなく楽しめ、地元で「クエを食ったら他の魚はクエん」と言わしめるほどの格別な旨みが魅力です。

年収と生活コストはどう変わるか?

都市圏を上回る和歌山県の高い給与水準 

都道府県平均年収(万円)
全国599
和歌山県647
埼玉県547
千葉県632
東京都609
神奈川県572

賃金構造基本統計調査 令和6年賃金構造基本統計調査 | ファイル | 統計データを探すによると、和歌山県の薬剤師の平均年収は全国平均を大きく上回る646.85万円です。

この高水準の理由は、関西圏で最も薬剤師人口が少なく、地方部を中心に深刻な人手不足(薬剤師少数区域)に直面しているためです。求人市場では優秀な人材を確保すべく、高額な給与提示や住宅補助などの手厚い待遇で転職者を歓迎しています。地方移住によって、高確率で収入アップや高水準の維持を狙えるのが強みです。

手元に残るお金が大幅プラスに 

都道府県代表的なエリア1LDK/2K/2DKのアパート家賃相場(目安)
東京都23区(中野区)約 11.9万円
東京都市部(立川市)約 8.4万円
埼玉県さいたま市(西区)約 7.6万円
千葉県船橋市約 7.5万円
神奈川県横浜市(西区)約 9.1万円
和歌山県紀北(和歌山市)約 5.5万円
和歌山県紀中(御坊市)約 5.1万円
和歌山県紀南(田辺市)約 5.4万円

生活コストの大部分を占める「家賃」を【SUUMO】和歌山県の賃貸家賃相場・賃料相場を調べるで比較すると、都市圏との差は歴然です。東京都23区内(約11.9万円)や横浜市(約9.1万円)に対し、和歌山県の中心地である紀北(和歌山市)は約5.5万円と半分近くに抑えられます。紀中や紀南においても、そこまでの差はありませんが、主要都市から郊外に離れるほど家賃は低くなる傾向があります

薬剤師においては「年収が上がる」一方で「家賃が圧倒的に下がる」ため、自由に使えるお金(可処分所得)が格段に増え、経済的に大きなゆとりが生まれます。

薬剤師の求人情報、特徴

薬を差し出す女性薬剤師

和歌山県内には、2021年に新設された和歌山県立医科大学の1校しか薬学部がなく、これまで県内で薬剤師を継続的に輩出する環境が十分ではなかったこともあり、関西圏で最も薬剤師人口が少ない県となっています。特に那賀、有田、田辺、新宮といった地方の二次医療圏は「薬剤師少数区域」に指定されて深刻な人手不足に悩まされており、求人市場では年収600万円以上のの高額給与提示や住宅補助有りといった好条件の求人が多く見られます。地域ごとの給与事情を見ると、求人数自体は多いものの薬剤師が比較的充足している和歌山市に比べ、橋本市や田辺市といった郊外・地方エリアのほうが、より好条件で高水準の求人が出やすいのが特徴です。また、薬局の機能としては、健康相談や市販薬のアドバイスを積極的に行う「健康サポート薬局」の割合が約11%と全国平均(約5%)の2倍以上にのぼり、地域密着の医療提供やセルフメディケーションへの取り組みに非常に注力しているという特徴もあります。

薬剤師におすすめのエリア3つ

和歌山市(紀北)

和歌山城から見た市役所方面の街並み

和歌山城から見た市役所方面の街並み

人口約35万人の和歌山市は、完璧な生活インフラと大阪へ1時間圏内の利便性を備えた県庁所在地です。求人数は県内最多で、薬剤師として多様なキャリアを維持できます。美しい海や城下町の歴史、高い教育水準、新鮮な食文化が同居する環境は子育てにも最適。「わかやま暮らし応援金」など移住支援も手厚く、生活も仕事も妥協したくない都市圏の薬剤師に最も安心のエリアです。

橋本市(紀北)

人口約6万人の橋本市は、なんばまで急行で約50分という「大阪のベッドタウン」です。駅周辺のニュータウンにはスーパーや病院が集まり、便利な生活と豊かな自然が両立しています。薬剤師求人の平均年収も和歌山市などと比較すると比較的高水準で、家賃補助有りなど福利厚生が充実した求人も多く、高待遇と大阪への近さを両立できる点が大きな強みです。空き家バンクなどの移住支援も手厚く、関西圏からの転職・移住に非常に現実的な選択肢となります。

橋本市の桜咲く丘

橋本市の桜咲く丘

田辺市(紀南)

人口約6.8万人の田辺市は、高度医療機関などの都市機能と世界遺産・熊野古道の自然が融合した紀南の中心都市です。県の「薬剤師少数区域」に指定されているため薬剤師の市場価値が非常に高く、平均年収は県内トップクラス。住宅貸与付きなどの好条件が目立ちます。手厚い移住支援もあり、豊かな自然に囲まれた本格的な地方移住を叶えつつ、収入も最大化したい薬剤師に最適です。

県内の有名な薬局・ドラッグストアを紹介

薬局で薬を確認する男性薬剤師

和歌山県で転職活動を行う際、覚えておきたい地域を代表する有名薬局をご紹介します。

エバグリーン廣甚株式会社(エバグリーン薬局)

和歌山県有田郡に本社を構えるエバグリーン廣甚株式会社は、県内に25店舗以上を展開し、地域で圧倒的なシェアを誇る企業です。同社が主軸とする「エバグリーン」や「スーパーエバグリーン」は1店舗あたりの規模が非常に大きく、医薬品や日用品に加えて生鮮食品スーパーの機能も融合させた大型ドラッグストアであることが特徴です。特に調剤薬局事業の「エバグリーン薬局」は、これら大規模な店舗への併設型や医療モール型を中心に展開しており、日々の買い物ついでに立ち寄れる抜群の利便性で多くの支持を集めています。

有限会社銀明堂薬局

和歌山県和歌山市に本社を構える有限会社銀明堂薬局は、和歌山県を中心に大阪府との2府県で事業を展開し、県内に20店舗以上を構える調剤薬局です。和歌山城の「銀明水」にちなんだ名を持ち、非常時にも人々を支えた水のように、地域に不可欠な存在を目指しています。災害や新興感染症の発生時にも地域医療を支えられる対応体制を整えており、実際に熊本地震の際にも災害支援活動に参加しています。

株式会社第一薬局

和歌山県和歌山市に本社を構える株式会社第一薬局は、和歌山市・海南市に調剤薬局を10店舗以上展開し、地域社会に根ざしたかかりつけ薬局として活動しています。担当する在宅患者の急変時にもすぐに駆けつけられるよう、あえて和歌山だけのドミナント展開にこだわり、薬剤師による在宅訪問サービスにも積極的に取り組んでいるのが大きな特徴です。

デメリット

地方移住には多くのメリットがありますが、暮らし始めてから後悔しないために、以下のリアルなデメリットも押さえておきましょう。

  • マイカーが必須:公共交通機関の運行本数が少ないため、日々の通勤や買い物には車が絶対に欠かせません。
  • 商業施設が少ない:和歌山市の一部を除き、大型のショッピングモールや都会的なショップが少ないため、買い物を不便に感じる場合があります。
  • 特有の環境や地域の付き合い:山間部では湿気によるカビや虫・獣害の問題、また集落の行事や役員決めなど、地域特有の付き合いが負担になることもあります。
  • 一般的な労働賃金は低め:大阪府などに比べると最低賃金は低水準です。※ただし薬剤師は不足しているため例外的に高い水準が維持されていますが、家族が別の職種で就職する場合は賃金が下がる可能性があります。

移住支援制度

和歌山県では、都市圏からの転職・移住を後押しする手厚い移住支援や補助金制度を多数用意しています。

和歌山県移住支援金

和歌山県移住支援事業は、東京23区の在住者、または東京圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)に住み23区へ通勤していた人が、マッチング求人への就職や起業、テレワーク等で県内に移住し1年以内に申請することで支給される制度です。支給金額は世帯での移住が100万円、単身での移住が60万円となっており、18歳未満の帯同者がいる場合は子ども1人につきさらに100万円が加算されますが、実際の支給額や細かな要件は市町村ごとに異なり、予算の上限に達し次第締め切られます。

詳しくはこちらからご確認ください。

和歌山県移住支援事業(移住支援金)等について

空き家改修補助金

壊れた家がきれいになるイラスト

和歌山県の「空き家改修補助金」は、県外からの移住に伴う空き家の一般的な改修やリフォーム費用を支援する制度です。具体的な支援内容は生活に必要な機能の改修工事が対象で、かかった経費の2分の1、最大100万円まで補助金が支給されます。なお、増築や外構工事、エアコン等の家電・家財道具の設置、事業用スペースの工事などは支援の対象外となり、予算額に達し次第終了となります。

詳しい条件はこちらからご確認ください。https://www.wakayamagurashi.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/04/akiya_kaishu_r8.pdf

わかやま暮らし応援金(和歌山市)


東京圏(23区)限定だった県全体の支援事業とは異なり、移住前の地域条件がグッと緩やかになっています。直近5年間で和歌山県外にお住まいだった方なら、日本全国どこからの移住でも広く対象になります。

新生活のスタートを後押ししてくれる応援金のラインナップはこちらです。

  • 単身での移住:10万円
  • 2人以上の世帯:20万円
  • うれしい加算金:空き家の購入や子育て世帯など、特定の条件に2つ以上当てはまれば、さらに10万円がプラスされます。

移住を決めて引っ越してしまう前に市へ相談を行い 、転入後は市内での就業(週20時間以上)・テレワーク・起業のいずれかの要件を満たすことがポイントです 。

先着順で予算に達し次第、受付終了となってしまいます。詳しくはこちらからご確認ください。わかやま暮らし応援金|和歌山市

移住を検討し始めたらまずイベントへ!

和歌山や東京、大阪でも定期的に「わかやま移住大相談会」や「おいでや!!いなか暮らし移住フェア」などの移住フェアが開催されています。地元の移住担当者から直接話を聞くことができるため、まずは気軽に情報収集してみるのがおすすめです。以下のわかやまLIFEなどからご確認ください。

イベント情報 – わかやまLIFE

まとめ

和歌山県への移住・転職は、「高水準な年収」を維持しながら「圧倒的に低い生活コスト」でゆとりある暮らしを叶えられる、薬剤師にとって非常に魅力的な選択肢です。関西圏トップクラスの人手不足だからこそ、あなたのこれまでのキャリアや専門性が地域医療の現場で熱烈に必要とされています。

手厚い移住支援金や補助金を賢く活用し、豊かな大自然と美味しい食に囲まれた、自分らしい理想のセカンドキャリアを和歌山県でスタートさせてみませんか?

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